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ヒーター「ピタリ適温プラス1号」による温度調整でコクワガタの蛹化を促進

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本ブログのカブクワ飼育では温度管理を行わないことにしていたのですが、ハムスターのために購入したヒーターである ピタリ適温プラス1号 が余ったので、カブクワ用に転用してみることにしました。 基本的に手をかけない、ほぼ放置スタイルを目指します。まずはコクワガタの幼虫飼育において効果があるか試してみました。 ちなみに消費電力は7Wなので、電気代は1日6円くらいのはずです。 ヒーター設置前の状況 2019年の夏にコクワガタが産卵し、2つのケースに分けて飼育していました。 マットはいずれもマルカンの バイオ育成クワガタ虫マット です。 幼虫たちは秋には三齢幼虫になって、冬には活動を停止してケースの底の方でじっとしていました。 ケース1 幼虫が4匹入っています。一般的な飼育用ケースです。  ケース2 ダイソーで調達した適当なケースです。昆虫用よりも安価で容量が大きいため採用しました。 蓋にロックがないのでガムテープで固定(見た目が悪い) 通気口 ヒーター設置 3/8、ヒーターを設置します。 空いている棚にピタリ適温プラス1号を置いて、その上にケース1を置きます。 水分を飛びにくくするためにケース上側の隙間の8割ほどをサランラップでカバーします。 ちなみに、ピタリ適温プラスにケース底面が密着するのはNGのようです。ケース1は底面の四隅に脚がついているので密着はしておりません。 それでもケースの底面はきちんと暖かくなります。触ると熱を感じるので、人間の体温くらいにはなっていそうです。 ヒーターの影響の比較のために、ケース2も並べました。 サランラップ(見た目が悪い) この状態で放置してみます。 温度計は、この配置でどの程度正確に計測できているのかわかりませんが常時20〜23℃くらいを指していました。 ヒーター設置後 3/29、4匹中2匹が蛹になっていることを確認しました。 ヒーターがないケース2の方に蛹は見られません。 この結果により、ピタリ適温プラス1号の上にケースを乗せるだけで冬場でも活動しやすくなることがわかりました。これから他の種でも試してみます。

さいたま市浦和区でカブトムシの幼虫採集20200328

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本日、浦和区産カブトムシ(の幼虫)を採集しました。 緑区とかに行けばカブトムシやノコギリクワガタがいることはわかりきっているため、当面の目標は浦和区で採集ポイントを見つけることと、さいたま市でヒラタクワガタを見つけることにしています。といっても後者は私にはハードルが高いので手付かずですが、前者は達成できて嬉しいです。 今回のポイントは、足元はよく手入れされていてぱっと見はカブクワの気配はありません。 でも何故かデコボコしたクヌギが多く、成虫が住めそうな環境です。 また大きな特徴として落ち葉置き場があります。これは堆肥目的なのでしょうか。 5m四方くらいあり、最早プールのようです。 落ち葉プール この中を掘るのは周囲の目を考えると結構勇気がいるので、というかNG行為かもしれないので、結局掘っていません。ただ、この環境を見てここにはカブトムシがいるかもと推測しました。 歩いていると朽ちた切り株を見つけます。切り株を割ることはしませんが、脇の土を見てみます。すると、カブトムシの幼虫の糞が見つかりました。 わかりにくいですが切り株 幼虫の糞 切り株の周囲に落ち葉が堆積して腐葉土っぽくなっていました。その落ち葉を軽く掘ってみると、カブトムシの幼虫が顔を出しました。 2匹見つかりました。 目標であった浦和区産のカブトムシに出会え、満足してキャッチアンドリリース。 今後もし、浦和区にカブトムシはいるの?と質問されたら、自信をもってイエスと回答できるようになりました。

さいたま市南区の採集ポイント探し20200322

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さいたま市南区で採集ポイントを探しました。 南区は宅地が延々広がっており、さいたま市の中ではカブクワ採集困難エリアに挙げられます。 と思っていたら さいたま市 によると「見沼の緑と荒川の水に象徴される環境共生都市」「水と緑の空間を演出しています。」だそうです。そうだったのか。 南区は横に長い 住宅街の一角にある0.3haくらいの広さの雑木林に来ました。 夏場には樹液を出しそうなクヌギも何本かありました。 クヌギ? カブトムシの幼虫を探そうと足元に注意して歩いているとノコギリクワガタとカブトムシの死骸を見つけました。 カブトムシの死骸は5個以上ありました。カラスの羽が至る所に落ちていたこともあり、夏場には結構な数のカブクワがいるのかもしれません。 カブトムシ ノコギリクワガタ  カブトムシの幼虫については幼虫ポイントが乏しく見つけられませんでした。 伐採された枝の置き場はありましたが、新しくて朽ちていません。 ここにはいませんでした。  周囲に畑があったのでそこから湧いているのかもしれません。 畑 今回は南区のカブトムシを採集できず残念でしたが、樹液ポイントもあり南区にもカブトムシが生息していることがわかりました。

普通の土からカブトムシ幼虫を採集した記録

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さいたま市緑区でのカブトムシ幼虫の採集記録です。 前回投稿の帰り道、別ポイントでの出来事です。 さいたま市緑区で採集ポイント探しとカブトムシ幼虫採集20200315 このような雑木林を見つけ、採集ポイント開拓のために入ろうとしました。さいたま市の看板があったので私有地ではないようですが、入りにくい雰囲気だったので断念しました。 雑木林  雑木林の手前は空き地のようになっており、クヌギを含め木が何本か生えています。ふとクヌギの根元に目をやると、普通の茶色い土の上にカブトムシの糞が散乱していました。 糞 他は平らな地面なのにそこだけデコボコしているのはカブトムシの幼虫が耕したからでしょうか。いざ掘ってみても普通の土としか思えませんでした。それでもカブトムシの幼虫が2匹出てきました。 カブトムシの幼虫は栄養が少ない土だと自分の糞を食べて生き延びると言われますが、それにしても驚きました。この土でいいならどこでも生きていけそうです。 不憫に思い近くの落ち葉の溜まり場にでも逃がそうかと思いましたが、現にここまで育ったわけだから素人考えで生育環境を変えるのは良くないと思い、そのまま埋め戻しておきました。 すぐ近くに落ち葉環境があり、少なくとも普通の土よりはマシであろうと思われるのに、何故ここに産卵しなかったのか謎です。 多少はマシであろう環境 そのへんの土にカブトムシの幼虫が埋まっているとはさすが緑区。すごいカブトムシ密度です。と適当に自分を納得させて帰りました。

さいたま市緑区で採集ポイント探しとカブトムシ幼虫採集20200315

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さいたま市緑区某所でカブトムシ、クワガタの採集ポイント探しをしました。また、カブトムシの幼虫を採集しました。 緑区は浦和区から離れるほど森と田んぼばかりになるのですが、今回のポイントは北浦和駅から4kmくらいの距離にあります。我が家からも自転車で行けます。 現場は住宅街の中にある0.5ha程の公園です。 住宅街の中。 行ってみると多くのクヌギがあり、また倒木や落ち葉が放置されていて幼虫にも成虫にも良い環境でした。 放置された丸太 樹液が出てそうなクヌギもありました。 成虫の採集は夏場に来てみるとして、今回は幼虫を探します。 最近の経験から、適当に落ち葉を掻いてもカブトムシの幼虫が出てくる可能性は低いです。しばしばケバエの幼虫が出てきて精神が持ちません。 なので朽木ポイントを探すことが重要です。少し歩くと、切られた木がまとめて置かれている場所を見つけました。  近づいてみると、朽木にカブトムシの幼虫の糞が乗っています。幼虫ポイントであることが確定します。 どこで糞をしたらここに積もるのか。 木をどけて下を5cmくらい掘るとカブトムシの幼虫が出てきました。 お尻が見えました。 狙い通りの場所で見つけた時の楽しさがたまりません。既に飼っているのでこの個体自体に興味はなく、キャッチアンドリリースしました。 掘っている最中にコクワガタの死骸を見つけました。やはり夏場にはカブトムシとクワガタの成虫が生息しているようです。 近隣の子供達の狩場になっていそうな立地ですが、夏場に再訪してみたいと思います。

カブトムシ研究者から学ぶ採集のあれこれ

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東大のカブトムシの研究者小島渉氏の本を読み、採集について書かれている箇所をまとめます。 内容を新鮮と感じるか、当たり前と感じるかは人それぞれですが、研究者さんは情報をアウトプットするまでに論理的に思考して適切な試行を重ねるので、個人の経験談と違って情報源として信頼がおけます。それをまとめた次第です。 ちなみに書籍の本題は採集ではなく、生態に関することです。 不思議だらけカブトムシ図鑑/小島渉 カブトムシの音がきこえる 土の中の11か月  幼虫と成虫、どちらのポイントを探すべきか 幼虫の生育環境がなければ成虫は発生しません。樹液ポイントがなければ成虫が生きていけないので幼虫も発生しません。 両方のポイントがあるのが一番ですが、どちらを優先的に探すべきでしょうか。 著者によると、幼虫ポイントを優先すべきということでした。 成虫は周辺にクヌギコナラがなくても、他の木の樹液を餌に生きることができるようです。 私なりにざっくりまとめると、成虫の生育環境は割となんとでもなるから、幼虫の生育環境を探す方が有効ということです。 成虫の活動場所と時刻 カブトムシの成虫は22時から2時に活動のピークを迎えるそうです。 また、活動時間外では樹上で休んでいるそうです。 カブトムシは多くの人の想像以上に都心に生息しているのに見かけない理由として、活動ピーク時に人間は寝ていることと樹上は人間の死角になっていること等が挙げられます。 ここでの示唆は、 1.カブトムシは木の根元を掘ってもほとんど出てこない。 2.競争が多いポイントでは、朝方ではなく真夜中に採集するのがベター。 ということになります。 人の活動と幼虫ポイント カブトムシは人と共に暮らす虫と言われています。 カブトムシの幼虫ポイントは、山の廃材置き場、公園の落ち葉集積場、畑の堆肥などです。いずれも人の手が入っています。田舎の昆虫と思われがちですが、人里離れた山奥よりもむしろ人里こそが重要な生育環境のようです。 落ち葉集積場 幼虫の成長と採集時期 カブトムシの幼虫は夏に孵化し、急成長して秋には終齢幼虫になり、冬場はあまり食事をせずにじっとしているそうです。このことから、幼虫採集において以下のことが言

さいたま市中央区の採集ポイント探し20200302

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さいたま市中央区で採集スポットを探しました。 某所に行くとコナラがたくさん生えていました。樹液は未調査ですが、どれも幹が細くて直線的であり、あまり樹液っぽくない印象を持ちます。それでもこのコナラの数はなかなかのものです。 落ち葉置き場がありました。幼虫の生育環境もあるかもしれません。この枠の底の方を漁りたいところですが、こういう場でのマナーがわからないのでやめておきます。 落ち葉置き場 枝の置き場もありました。まだ新しく、幼虫が生息するにはちょっと朽ち度が低い気がします。 周囲に山や畑はないので、もしカブトムシが生息するとしたら、幼虫・成虫共にこの敷地内が一番適しているように感じます。 私の中で中央区にはカブトムシが生息していない説がありましたが、ここは可能性を感じます。夏場にトラップを仕掛けてみたいところです。

ホームセンターのクヌギマットでカブトムシ幼虫飼育

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2/22に 大宮区で採集したカブトムシの幼虫 の飼育セットについてです。 一般に、カブトムシの幼虫は腐葉土系のマットで、クワガタの幼虫はクヌギマット(砕いたクヌギやコナラを発酵させたマット)で飼うと言われています。 しかしながら、我が家では入手性の都合でカブトムシの幼虫をクヌギマットで飼育することにしました。 採集後 最初からクヌギマットで飼育したかったわけではありません。 幼虫を採集して帰宅後に確認すると、ホームセンターで購入したクヌギ系のマットであるマルカン バイオ育成クワガタ虫マット しかなかったことが発端です。 クワガタ用クヌギマット パッケージにはクワガタ用としか書いておりませんが、カブトムシの幼虫は朽木や切り株の中にいることもあるため、クヌギマットでも問題ないだろうということで、取り敢えずこれを使用します。 投入 マットを湿らせてから5cmほどの深さにします。幼虫たちはすぐに潜って行きました。 それでも少し不安だったので、念のため腐葉土系のマットを購入してこのクヌギマットに混ぜ込もうと考え、買い物に走ります。 ダイソーのカブトムシ育成マットについて 早速ダイソーに向かい、 カブトムシ育成マット を購入します。 ところがこのマット、開封してみると何やら臭いです。  ネットでは臭いという評判と、問題ないという評判が両方見られます。 ロット差があるのかもしれません。 いずれにせよリビングに置けないため、我が家ではNG判定です。 仕方がないので今度はホームセンターに向かいます。 マルカンくぬぎ昆虫マットについて ホームズにてマルカンの くぬぎ昆虫マット を購入しました。 パッケージにカブトムシ幼虫用と明記してありますが、このマットも腐葉土ではなくクヌギマットでした。 バイオ育成クワガタ虫マットと質は同等なのかもしれません。 これを先ほどのケースに追加投入します。当初予定とは異なり、腐葉土系ではなくクヌギマットで幼虫を飼育することになりました。 その後 室内常温で飼育して約60日程経ちました。 糞をたくさんして元気におり、このまま順調に育ちそうです。 浅いと蛹になりにくいかもしれないので、注ぎ足しています。 注ぎ足した分

さいたま市浦和区の採集ポイント探し20200301

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浦和区のカブトムシ採集ポイントを探すために某所に来ました。 子供と共に自転車で行ける範囲内です。 幼虫のポイントを探すのが当初の目的だったのですが、行ってみると成虫も採れそうでした。 浦和区某所 クヌギがたくさんあり、カブトムシの死体も見つけました。夏場になると成虫もいるようです。浦和区にも探せばあるものですね。 罠の跡? 樹液が出そうなメクレとカブトムシの頭部 次に幼虫ポイントを探します。最近の経験から、そのへんの落ち葉の下にいる可能性は低い気がしています。もしいるにしても、全ての落ち葉の下を見るのは無理です。 なので、落ち葉ではなく埋もれた朽木を主にチェックしていきました。 直径10cmくらいの枝が転がっている光景はよく見ますが、埋もれ方が浅いのであまりいない気がします。 転がっている枝 奥の方に行くと、直径15cmくらいの丸太が埋まっていました。 この丸太をひっくり返してみます。 狙い通りカブトムシの幼虫の糞が出てきました。 ところが、周辺を掘ってみても何も出てきません。 こういう場合、さらに掘ればいいのか、この糞は昨年以前のものであり今年はここにはいないと判断するのか、わかりません。 個人的には、糞周辺を数分掘って幼虫が出てこなければ後者だと判断しているので、今回はここまでとしました。 今回、幼虫の糞や成虫の死体を見つけ、浦和区産カブトムシ採集に王手をかけた感じです。近場で採集できるのは喜ばしいことです。 一方で競争が激しいのであれば、他の区に遠征する方が総合的には手軽かもしれません。それは夏場に検証してみます。