初心者向けカブトムシの幼虫の採集方法まとめ

カブトムシの幼虫の採集方法について昨年まで初心者だった私の経験に基づきまとめます。
私の場合採集場所はさいたま市ですが、市街地では大体当てはまると思います。

採集できる雑木林の雰囲気はこちら
採集ポイントの雰囲気はこちら
幼虫の飼い方はこちら

採集時期

カブトムシの幼虫期間はざっくり8月〜翌年5月くらいです。
採集環境を時期ごとに分けると以下のようになります。

8〜9月
まだ成虫が活動しており幼虫の数が多くないこと、幼虫が産まれたてで小さくて見つけにくいこと、蚊や毛虫が多く落ち着いて採集できないなどの理由でおすすめしません。

10〜11月
カブトムシの幼虫は約2ヶ月で成長しきるので、この時期から終令幼虫が採集可能です。
ただし、10月頃はまだ毛虫やクモの巣がいて雑木林の散策はストレスかもしれません。
個人的にはもう少し待つようにしています。

12〜3月
私はこの時期に採集します。毛虫等の邪魔がなくなるのでじっくり採集できます。
雑草が枯れていて、雑木林内に進入しやすいこともメリットです。

4〜5月
暖かいので採集にはいい時期です。
反面、昆虫の活動も盛んになってきて毛虫が増えてきます。
5月になるとカブトムシ幼虫が徐々に蛹化しだすのでお早めに。

採集方法

1.雑木林のある公園を探す。

まずは広葉樹の雑木林を探します。市街地の場合は公園が現実的です。手入れが少ない雑木林であることが重要で、さいたま市の例だと北浦和公園や三橋総合公園あたりは手入れされすぎでNGです。

この感じは説明が難しいのでイメージ写真を置きます。
この放置感

そんなに広大である必要はなく、0.3ha(50m四方くらい)もあれば充分生息しています。

私はGoogle Mapsで雰囲気を掴んでから行っています。

上記画像の通り、主な樹種が針葉樹か広葉樹かくらいはストリートビューでわかります。広葉樹メインなら現地に行きます。
現地では成虫が好むクヌギとコナラがあるとベターです。
ちなみに、さいたま市で上記の雰囲気の場所に行ってクヌギ、コナラがなかったことがないのであまり心配するポイントではないと思います。
一応、幼虫はクヌギに限らず広葉樹の朽ち木なら生息できるそうです。

2.幼虫ポイントを探す。

幼虫がいるポイントは以下の通りです。

各ポイントを3つの指標で評価します。
・ポイント発見度: ポイント自体の見つけやすさの度合い。
・幼虫生息度: 見つけたポイントの中にカブトムシの幼虫がいる度合い。
・総合評価

朽ちた切り株
ポイント発見度 ★★★★☆
幼虫生息度 ★★★☆☆
総合評価 48点

ただの切り株ではなく、朽ちている必要があります。どの雑木林にも1~2個はあるのでみつけやすいポイントです。
切り株そのものというより、ボロボロになって土と混ざっている部分に幼虫はいます。
なお、切り株だけでは区別が付きにくいですが、針葉樹はダメです。



朽木置き場
ポイント発見度 ★★★☆☆
幼虫生息度 ★★★☆☆
総合評価 36点

雑木林には朽木がまとめて置かれていることがあります。このような朽木の下の土が狙い目です。
朽ち木がボロボロになり下側が地面に埋まっているくらいのものが狙い目です。
これもきちんと朽ちていないとダメです。
針葉樹もダメです。
朽ちている

朽ちていない

埋もれた広葉樹の丸太
ポイントの見つけやすさ ★★★☆☆
幼虫生息しやすさ ★★☆☆☆
総合評価 24点

雑木林には朽ちた丸太が埋もれていることがあります。
このような倒木の下の土が狙い目です。
これもきちんと朽ちていて下側が地面に埋まっているくらいのものが狙い目です。
針葉樹はダメです。

半分くらい埋まっている丸太

埋もれていない丸太(望み薄)
落ち葉置き場
ポイント発見度 ★☆☆☆☆
幼虫生息度 ★★★★☆
総合評価 16点

有望なポイントと言われますが、どこにでもあるわけではないので見つけるのに苦労します。
また、何年か経って底の方が腐葉土化している必要があります。
個人的にはマナー上漁ることに少し抵抗があります。度がすぎなければ漁ってもいいかもしれませんが。


自然堆積した落ち葉の下
ポイント発見度 ★★★★★
幼虫生息度 ☆☆☆☆☆
総合評価 3点

カブトムシの幼虫は落ち葉の下にいると言われますが、自然堆積した落ち葉の下にはほとんどいません。
いるにしても広範すぎて探せません。
落ち葉の下を見るよりも、「落ち葉に埋もれた朽木」「落ち葉に埋もれた切り株」といった組み合わせで探す方がよいです。
全部探せないし、探してもいない。

畑の堆肥置き場
ポイント発見度 -
幼虫生息度 ★★★★★
総合評価 -

一般的に有望ポイントと言われますが、勝手に掘れないのでここでは触れません。


シイタケのホダ木の残骸
ポイント発見度 -
幼虫生息度 ★★★★★
総合評価 -

一般的に有望ポイントと言われますが、勝手に掘れないのでここでは触れません。
それに、私はさいたま市でこれらを見たことがありません。


おが屑置き場、ウッドチップ置き場
ポイント発見度 -
幼虫生息度 ★★★★★
総合評価 -

一般的に有望ポイントと言われますが、勝手に掘れないのでここでは触れません。

3.カブトムシの幼虫の糞を探す。

幼虫ポイントに実際に幼虫がいるかどうかは糞の有無で判断できます。
糞は地表部に大量に溜まっていることが多く、一目でわかります。
糞の確認のために落ち葉をどかせるくらいはしますが、糞がないのに頑張って掘ったり切り株を壊す必要はありません。
糞がなければ次の幼虫ポイントを探します。
掘らなくてもわかります。

糞がどのように溜まっているか、参考写真はこちら

4.軟らかい土を掘る

カブトムシの幼虫がいる土は、ほぐされているからか軟らかいです。
糞周辺の軟らかい土を掘ることで幼虫は出てきます。通常、見つけるまで1分もかかりません。
なので、固い土まで掘る必要はありません。
見つからない場合は既に採集されたと思って諦めます。


以上が私の経験による採集方法です。
おそらく一番重要なのは「いそうな雰囲気」を感じ取ることだと思うので、私の採集記録を関連情報にまとめておきます。

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